スタッフ紹介
<専門資格> 公認心理師、看護師
<学位> 心理学博士、保健学修士
東京大学大学院医学系研究科 博士課程
(単位取得済み退学)
<著書・論文> リサーチマップをご覧ください→ https://researchmap.jp/m_shimo
<自己紹介>
地域精神保健、臨床心理学領域で研究と実践を行っています。2013年にフィンランドのオープンダイアローグに出会い、2014年9月に初めて現地を視察し研修を受けました。以降、その取り組み(システム)、治療の考え方・あり方について学びを深めています。オープンダイアローグは地域精神医療の取り組み(治療システム)全体を表す名称ですが、そのなかで大事にされている対話のあり方もオープンダイアローグと呼ばれています。
私は、オープンダイアローグに出会ってから、地域精神保健で、重い精神疾患をもつ方やそのご家族の支援に関わるようになりました。そのなかで、非常に困難な状況にある多くの人に、何かしら過去に受けた心の傷や幼少時の逆境体験があることに気づきました。トラウマとその対処について学び始めたのはそれからです。
オープンダイアローグのセラピストたちの中にも、トラウマ治療のトレーニングを受けている方々がいらっしゃいました。それは、精神疾患の発症のきっかけとして、トラウマティックな出来事の体験があることが実はとても多いからであると今は理解しています。
トラウマに気づくことが第一歩です。誰もが自分自身を癒す力はありますが、外側からの支えやガイドが必要な場合もあります。そうした支えやガイドとして心理支援を提供したいと考えています。
<現在の主な活動>
カウンセリング、トラウマ療法、家族相談。経験専門家活動の普及啓発。経験専門家とは、精神疾患や障がいをもつ当事者のこと。自分自身の病いやリカバリーの経験を社会貢献として公に語る経験専門家のための講座や対話の会などを運営。その他、様々な立場の人が集う対話のコミュニティを運営している。
国立精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部客員研究員、「ところざわ経験専門家養成講座」ファシリテーター、「ところざわ経験専門家ジャーナル」編集委員、立教大学兼任講師、一般社団法人COMHCa(コムカ)共同代表理事を務める。
<心理療法等のトレーニング略歴>
2006年より精神科クリニック、企業の相談室、カウンセリングオフィス等で経験あり
2001年~2008年: 家族療法、解決志向アプローチ等を故森俊夫先生、黒沢幸子先生から学ぶ
2009年~2014年: 飯長喜一郎先生に師事。ロジャーズのクライエント中心療法を改めて学ぶ
2012年~現在: マインドフルネスを日常生活に取り入れる。2014年トレーニングを受ける
2013年~現在: オープンダイアローグ、コレボレイティブ・アプローチ、リフレクティングを学び研究する
2023年~現在: エリクソニアン催眠を学ぶ
<トラウマ療法>
2015年 地域で重い精神疾患をもつ方のケアに携わる中でトラウマケアを学ぶようになる
2019年 EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)のトレーニング開始、2022年セラピスト登録
同時期にトラウマインフォームドケアについて学ぶ
2022年 ホログラフィトークの研修(ベーシック、心理的逆転、複雑性PTSD)を受け、23年セラピスト登録